踊りのスタイル

日本では、カントリーミュージックのリズムに合わせて踊るのでカントリーダンスと呼ばれ、広く親しまれてきましたが、実は、ペアで踊るカップルダンスを「カントリーダンス」、ソロで踊るものを「ラインダンス」と言います。
アメリカでは、「ボールルームダンス」(日本でいう社交ダンス)に対し、カントリーダンスがあり、とてもポピュラーです。
カントリーダンスで核となるのは、2ステップと呼ばれるダンスで、
クイック(1)クイック(2)スロー(3、4)スロー(5、6)
のリズムでクローズポジションのまま、歩くように踊ります。
ラインダンスは、碁盤の目のように縦横にラインを作って並び、そのラインを崩さず、それぞれが同じステップを踏むダンスです。
カウボーイのウエスタンスタイルで、あまり上半身を動かさず、足のステップ中心で踊ることから人気が出て、ヨーロッパにも逆輸入のように広がり、今現在は世界中で踊られています。広がる過程でカントリーミュージックだけに限らなくなり、その時代時代に流行った曲とともに、スタイルも進化してきました。

1976年にRic Silverにより作られたELECTRIC SLIDEが一番古く、1980年J.R. White によって作られたTHE TRAVELING FOUR CORNERSは2番目に古いダンスと言われていますが、実際にはもっとたくさんのラインダンスが踊られていたかもしれません。
この1970年代後半から1980年代初頭を第1期ラインダンスブームというのに対し、ジョントラボルタのサタデーナイトフィーバーを機に、アメリカにカップルダンスではなく、ディスコのように一人で踊るダンスブームが来たこと、ナッシュビルのレーベル(レコード会社)がカントリーミュージックにヤング層を引き込むために、ビートの効いたニューカントリーを矢継ぎ早に世に出し、特にBilly Ray Cyrus のAchy Breaky Heartにラインダンスを振り付けしてミュージックビデオに載せたことからヤング層が飛びついた1990年初頭を第2期ラインダンスブームと呼んでいます。1992年から1998年の間は、多くのカントリー歌手がラインダンスを意識した、ビートの効いた曲を作りました。

今では、インターネットが普及して、世界中でリアルタイムに情報が流れますが、1990年代は、渡米して、実際にラインダンスを経験した人たちが、各地で教えるという形だったので、まさに伝言ゲーム。踊り始めが違ったり、カウント数が違ったりということも決して少なくありませんでした。渡米した時にカントリーラインダンスという名前を知ることもなく経験し、やってみたいけどどこで教えているかもわからないという人も多かったと思います。そういう意味では、いい時代になりました。

・・・と、まぁ、ちょっと難しい内容になってしまいましたが、雑学として覚えておく程度で大丈夫(笑)
難しいって思う必要はありません!大事なのは、

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